ビタミンEとはどんなビタミン?

ビタミンEは1922年に発見された物質。以来、世界中で研究され、医薬品としても利用されています。最新の研究により、新しい知見も得られてきました。

サプリメントやドリンクで積極的に補給を。

毎日の食事で積極的にビタミンEを摂ろうとすると、大量の食物を食べる必要があり、残念ながら現実的ではありません。
積極的に摂取するためには、加工品でのこまめな摂取がおススメです。

●たとえばビタミンE400mgを摂るのに必要な食べ物の量は

ホウレン草
約64束
ハマチ
64切れ
ピーナッツ
約192粒

実は8種類のビタミンEがあります。

一言でビタミンEと言っても、実はその種類は多様。ビタミンEの同族体として自然界に存在するものでは、トコフェロールと呼ばれるものが4種類(α、β、γ、δ)、トコトリエノールと呼ばれるものが4種類(α、β、γ、δ)存在しています。

自然界のビタミンE
トコフェロール トコトリエノール
α-トコフェロール
β-トコフェロール
γ-トコフェロール
δ-トコフェロール
α-トコトリエノール
β-トコトリエノール
γ-トコトリエノール
δ-トコトリエノール

なぜトコフェロールとも呼ばれるのでしょう。

1922年、ラットを用いた不妊研究の中で、ある食事因子が欠乏したラットは不妊症になることわかりました。この食事因子の正体こそビタミンEでした。そこで発見当時、妊娠に必要な物質という意味合いを込めて、ギリシャ語のトコス(子供を産む)+フェロ(力を与える)=トコフェロール(子供を産む力を与える)と名づけられました。

ビタミンEは、脂質の酸化を防止します。

ビタミンEの代表的な働きのひとつに、脂質の酸化防止があります。料理用の油を例にとってみましょう。同じ油でも何度も揚げ物をして、油が古くなり嫌な匂いになってしまったことがありませんか。これは油が酸化してしまったせい。実はビタミンEはカラダの中でも同じように働いてくれるのです。体内の脂質の酸化はカラダの様々なトラブルのもと。ビタミンEは、私たちの元気を支えてくれる、心強いサポーターなのです。

食物中と体内では、強く働くビタミンEが異なります。

食品中で強く働くビタミンE(トコフェロール)は、δ(デルタ)体が最も強く、γ(ガンマ)体、β(ベータ)体、α(アルファ)体の順に弱くなります。γ-トコフェロールを多く含有する植物は多く、ビタミンEが沢山含まれている大豆や菜種には、このγ-トコフェロールが半分以上占めています。一方、ヒトの体の中で働くビタミンEは、α体が最も強く、β体、γ体、δ体の順に弱くなります。食品中での強さと逆です。これは、ヒトの体の中に、α体と強く結びつく特別なたんぱく質があるため、選択的にα体が体に取り込まれるためです。

体内で強く働くビタミンEは、栄養機能食品で補えます。

体内で強く働くビタミンE(α-トコフェロール)は、栄養機能食品での使用が認められています。またビタミンE(α-トコフェロール)を配合した栄養機能食品には、以下の機能を表示することができます。
ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。
表示をチェックして、体内で働くビタミンEを積極的に摂りましょう。

ビタミンCやコエンザイムQ10と好相性です。

ビタミンEは、自分自身が壊れることで脂質を酸化から守ります。ビタミンCやコエンザイムQ10は、この壊れたビタミンEを復活させて、ビタミンEを再び働くことができるようにサポートする働きがあるのです。このように連携プレーを発揮してくれる抗酸化物質を一緒に摂取して、効果的に脂質の酸化を防ぎましょう。

安全性が非常に高いビタミンです。

これまでにビタミンEが原因による過剰症は報告されていません。常識の範囲で摂取する限りは、安全なビタミンです。これは、ビタミンEが特定の臓器にのみ蓄積されず全身に分布し、体内に留まるだけでなく皮脂と一緒に分泌されているため、過剰症がないためと考えられています。(ただし、他のビタミン同様、許容上限摂取量は設定されています。)

+Eプロジェクト 主催幹事プロフィール

大阪医科大学医学部教授 玉井 浩
大阪医科大学医学部教授

玉井 浩

大阪医科大学医学部医学科教授。同大学にて大学付属病院薬剤部長を兼任。小児神経学、栄養学の他、ビタミン学(とくにビタミンE)の研究に力を注ぎ、ビタミンの啓発活動についても積極的に行う。
<主な役職>日本ビタミン学会理事/脂溶性ビタミン総合研究委員会委員長/日本小児栄養消化器肝臓学会副運営委員長

サポーター企業

ハウスウェルネスフーズ株式会社 ドクターシーラボ アサヒフードアンドヘルスケア BASFジャパン

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